特集 歯周病を治す

かしこく選ぶ 歯周病のクリニック

日本の歯科医師の数は約10万人。その中から、信頼できる歯周病のドクターを探し出すのは大変です。歯周病を治したいあなたのために、「口コミ歯科・歯医者」では、信頼の置ける歯周病専門のクリニックを見分けるコツをピックアップしてみました。

歯周病専門のクリニックを選ぶポイント

ポイント1. 歯周病治療を専門的に行っている

歯医者さんなんてみんな同じ、ではありません。歯周病を診てもらうなら、やはり歯周病に強いドクターにお願いしたいものです。日本歯周病学会の「歯周病専門医」、日本臨床歯周病学会の「認定医」は、歯周病の研究・治療に高い実績を持っています。クリニックを選ぶ際には、認定医・歯周病専門医の資格を持つドクターが在籍しているかどうかを、まずチェックしてみましょう。

ポイント2. 歯周病の予防を主体とした治療を行っている

歯周病は、かかってから治すのではなく、日ごろからかからないように気をつけることが大切です。ドクターまたは歯科衛生士の指導のもとで正しい歯みがきを行い、定期的にお口の中をメンテナンスすることで、歯周病のリスクはかなり低くなります。歯周病についてしっかりした考えを持っているクリニックは、歯周病の治療とおなじくらい、予防・メンテナンスに力を入れています。

ポイント3. 歯科衛生士のスキルが高い

じつは歯周病の治療では、歯科衛生士が大きな役割を果たしています。歯みがきの指導、歯石の除去、またデリケートな力加減を必要とする歯周ポケットの検査など、歯科衛生士の技術によって結果は大きく違ってきます。歯科衛生士のスキルが高いというのも、クリニック選びの大きなポイントです。

ポイント4. コミュニケーションを大切にする

多くの場合、歯周病の治療には長い期間を要します。モチベーションを高く保って治療を続けていくためには、ドクターや歯科衛生士とのコミュニケーションが欠かせません。どんなことでも気軽に尋ねることができるクリニック、病状や治療の内容を丁寧に説明してくれるドクターを選びましょう。

歯周病治療Q&A

Q.1 歯ぐきからの出血がひどいので、クリニックで診てもらおうかと考えています。歯周病を治すうえで、一番気をつけなければならないことは何でしょうか?

A. 毎日歯みがきをすることです。歯周病の治療は「歯みがきに始まり、歯みがきに終わる」といわれます。外科手術が必要なほど歯周病が進行してしまった場合でも、歯みがきをしっかり行って症状を和らげることができれば、より簡単な手術で治ることもあります。ただし、自分流の歯みがきでは効果は期待できません。歯科衛生士の指導のもとに、正しい方法で歯をみがくことが大切です。

Q2.歯がグラグラし、歯ぐきがはれて出血するので、歯医者さんに診てもらったところ、歯周病とのことでした。歯周病は中高年の方がかかるものではないのですか? (20代 OL)

A. 歯周病の一種で、侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)という病気があります。発症年齢が10~30代と低く、発症後は急激に進行します(4~5年で50%の歯周組織が破壊される、とのデータがあります)。また、男性よりも女性のほうが発症しやすいことも報告されています。侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)の治療では、通常の歯周病治療に加えて、抗菌剤を用いた治療が行われます。

Q3. 治療がやっと終わった日に、ドクターから「歯周病は治りましたが、これからも忘れずに定期検診を受けにきてください」と言われました。病気が治ったのに、どうしてクリニックに通い続けなければならないのでしょうか? (50代 会社員)

A. せっかく歯周病が 治っても、その後のメンテナンスをおろそかにしていては、健康なお口の状態を長く保てません。定期的にクリニックで経過を観察し、プラークコントロールがきちんとできているかをチェックすることで、再発のリスクを最小限におさえることができます。3~6ヵ月を目安に、定期検診を受けていただくことをおすすめします。歯周病の治療は、治ってからがスタートです。

Q4. 歯周病の治療で、再生療法というものがあると聞きました。いったいどんな効果があるのでしょうか? (40代 自営業)

A. 再生療法(歯周組織再生療法)は、歯周病で破壊された歯槽骨(歯を支える骨)を回復させるために行われます。GTR、エムドゲインなどの治療法があり、外科手術による歯周病治療後の歯ぐきの退縮を抑えるなどの効果があります。

・GTR
骨が欠損した部分を人工膜で覆って、歯ぐきが入り込むのを防ぎ、歯周組織が十分に再生できるスペースを確保します。
・エムドゲイン
特殊なタンパク質のジェルを骨が破壊された部分に塗布して、子供のころに歯が生えてきたときと同じ状態を作り出し、丈夫な歯周組織を再生させます。ジェルの原料には、幼若なブタの歯胚から抽出した物質が使われています。

※歯周病をさらにくわしく知りたい方へ
歯周病の専門家が、あなたの疑問にお答えします!
(回答ドクター:若林 健史先生 [若林歯科医院]・飯野 文彦先生 [いいの歯科医院])

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「特集“沈黙の病”歯周病を治す! 」

監修:若林歯科医院 若林 健史先生

歯周病は、自覚症状の少ない病気です。少しでもあれ!! 何か変だな、と思ったら、早めに歯医者さんに診てもらいましょう。
それも、歯周病専門医のいる医院に行きましょう。 正しい治療と予防で、一生自分の歯で美味しい食事ができる、楽しい人生が過ごせますよ。

※歯周病専門医は、日本歯周病学会の認定する資格です。

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